サハラ’98は初心者さんにおすすめのバラです。
生育旺盛ないわゆる強健種、よく伸びるしよく花も咲きます。
病害虫にも強いので育てやすくて失敗しにくいバラです。
黄色からオレンジの色合いも、元気をもらえる色ですね。
つるバラなので誘引も必要にはなりますが、比較的誘引しやすいほうです。
なので、バラの初心者だけでなく、初めてのつるバラとしてもおすすめです。
サハラ’98の枝は太すぎず細すぎずの普通の太さですが、あまり固すぎないのが特徴です。
当園ではつるバラとして扱っていますが、元々はシュラブですので、誘引せず自由に伸ばすと高さ2m程度で横張りのシュラブらしい樹形になります。ただしそうしておくには広めの場所が必要になります。
サハラ’98の魅力はなんといっても花の色合いです。
鮮やかな黄色がメインですが、そこにオレンジや赤色が差し込みます。その華やかな色合いは見る人の目を惹きつけます。
また咲き進むにつれて色が移り変わっていきます。同じ一輪の花であっても、見る度に表情が変わっていくのは面白いですね。
花の大きさは花径8cmとつるバラの中では大きい方で存在感があります。
花が大きいうえに花付きも良く、いくつかの房咲きになるので、ボリューミーで見ごたえがあります。
しかし、香りはあまりありません。とても軽いです。
返り咲きのつるバラの中でも特に返り咲き性が強いです。ほぼ四季咲きのようによく咲きます。
ですので、秋にもよく咲いてくれて、たくさんの花を楽しむことができます。
トゲは多いというほどでもないですが、普通の数・大きさのトゲはありますので、扱いには注意してください。
園内に地植えしているサハラ’98の株の様子です。
株元に近い枝は太く育ち、大きなトゲがたくさんあります。
太い根元に対して、先端のほうの枝は細くしなやかでトゲも小さいです。
サハラ’98だけでも華やかで楽しめますが、他のつるばらと一緒に這わせるのもおすすめです。
サハラ’98の色味はどんなつるバラとも相性抜群!
どんな色でもどんな大きさの花でも似合ってしまうオールラウンダーです。
おすすめの仕立て方はアーチ・フェンス・壁面です。
サハラ’98は生育旺盛でよく伸びるので、あまり小さくまとめるよりも大きくノビノビと伸ばしてあげると品種の性質を生かした良い仕立てになります。
しかし、強めの剪定でこぢんまりとさせることはできないこともないのです。強健なので、小さく詰めても枯れることなく花をつけてくれます。ただし花数は減ります。
強剪定する場合は、必ず冬の休眠期にしてください。
日陰であっても間接光があるなら育ちます。北向きでも構いません。
ですが、壁と壁の間のような狭いところには間接光が届きにくいため育ちにくいでしょう。
日陰で育てる場合は、バラの周りに広く空間を取ってあげましょう。
できないこともないですが、あまりおすすめできません。
サハラ’98はよく伸びるので、オベリスクの大きさ以上に生長してまとまらなくなってしまう可能性があります。
それでもオベリスク仕立てにしたい場合は、なるべく大きめのオベリスクを用意していただき、冬の剪定の時にしっかりと切り戻してあげると良いでしょう。
つきません。
サハラ’98でローズヒップを楽しむことはできません。ローズヒップを楽しめるバラは一季咲きや原種に近いものが多いです。
バラにつくイモムシというのはいくつか種類がありますが、今回紹介するホソオビアシブトクチバはどのイモムシなのでしょうか?
5~10月に現れます。
個体によって違いはありますが、薄茶色・グレー・ベージュのような色合いです。
模様はありますが、あまり派手ではありません。体に沿った太い線と、ところどころに白い点があります。
大きいものは8㎝の長さまで育ちます。頭の大きさに対して体が長いです。
尺を取って歩きません。イモムシらしく歩きます。
隠れ上手で、バラの枝に沿ってくっついていることが多いです。
また、フチを好むようで、葉のフチや、鉢植えの場合は鉢のフチにいる場合もあります。
動き回るよりはじっとしていることが多いです。
枝や何かのフチにいることが多いので、パッと見では見つけづらいのが特徴です。
じっとしていることが多いイモムシではありますが、育ち盛りの幼虫はモリモリ食べますので、放っておくと知らぬ間に葉っぱがなくなっていってしまうかもしれません。
また時に蕾や花弁を食べてしまうこともあります。
ホソオビアシブトクチバへの対処法としては、捕殺や薬剤散布といった一般的な防虫方法が有効です。
○捕殺
枝やフチに沿ってじっとしていることが多く、隠れ名人なのでよく探さないと見逃してしまいます。
毛や毒はないので、素肌に触れても大丈夫です。
○薬剤散布
一般的な殺虫剤が有効です。
・住友化学園芸ベニカXファインスプレー
・オルトラン
・マラソン
・スミチオン
ベニカR乳剤もよく効果がありました!…ブログ記事「スタッフが効果を実感している薬剤 ベニカR乳剤 尺取虫、チュウレンジバチ」
ホソオビアシブトクチバはチョウ目ヤガ科に分類される蛾の一種です。
ヤガ科は蛾の中でとても大きなグループで日本だけでも1200種以上が知られています。
つまり、似た仲間がたくさんいる、多様性のある科ということです。
科より細かい分類の同じ属の仲間はホソビアシブトクチバを含めて4種います。
Parallelia属
・アシブトクチバ
・タイリクアシブトクチバ
・ヒメアシブトクチバ
・ホソオビアシブトクチバ
4種は成虫・幼虫ともに見た目はよく似ていますが、幼虫の食草はそれぞれ違うので、バラにやってくるのはホソオビアシブトクチバのみです。
またホソオビアシブトクチバの幼虫はバラ以外にウバメガシ(ブナ科)、トウゴマ(トウダイグサ科)、サルスベリ(ミソハギ科)等も食べます。
ウバメガシやサルスベリはよく生垣や植栽として利用されている植物ですね。
成虫は5~10月に見られ、大きさは開張4㎝前後、
500円玉に乗せると翅ははみ出すくらいの大きさの、中くらいの蛾です。
バラの葉を食べる害虫、ホソオビアシブトクチバという蛾について紹介しました。
少々見つけにくいですが、普通の防虫方法が有効ですので、他の害虫対策も兼ねて対策しましょう。
ここ最近秋めいてきましたが、人が過ごしやすくなるということは虫も活動しやすくなるということでもあります。秋バラを楽しみたい方も多いでしょうから、病害虫対策はしっかりとやっていきたいものですね。
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この投稿をInstagramで見る????(20年5月9日現在)ただいま直売所は新型コロナウィルスの影響で休業中ですが、通信販売は通常通り受付、ご予約順に出荷をしております ???????? 本日は朝から母の日の出荷で大忙し???? 今年はおうちで過ごす時間が長いから、ガーデニングをはじめられる方も多いようです???? 5/10を過ぎても、篠宮バラ園では母の日のバラ承っています☺️ 「遅れてごめんねカード」もご用意しております♪ #篠宮バラ園 #母の日 #生産農家直送 #バラ
4月上旬~中旬、新芽がほどよく伸びてそろそろ蕾が付いてくるかな?という頃にバラゾウムシはやってきます。
バラゾウムシが狙うのは、新芽や蕾などの若くて柔らかいところです。
バラゾウムシは新芽や蕾に産卵すると首の部分を傷付け、折ってしまいます。また、産卵していなくても、バラの至る所を傷付けることもあります。
傷付けられた新芽はチリチリに枯れてしまいます。
枯れてしまいますので、その新芽が伸びることも、蕾が開くこともありません。
また、株の勢いが控えめで、伸びてくる新芽や蕾が少ない場合、新芽が出る度にバラゾウムシにやられてしまい、一度も花を見ることなくシーズンを終えてしまう場合もあるでしょう。
○薬剤散布
4月中旬より週に1,2回、殺虫剤を散布することをオススメします。
この殺虫剤散布は、バラに止まっているバラゾウムシに直接吹きかけることが目的です。
バラゾウムシは3mm程度と小さく、ひとつひとつ見つけて捕まえるのは苦労するでしょう。
ですので、定期的に薬剤散布することでなるべく被害を少なくしていきます。
薬剤散布する時は、虫のいるところだけでなく、上からも下からも全面に散布しましょう。
オルトラン粒剤のような、粒剤を土に撒く浸透移行性の薬剤は、植物体が虫にかじられることで効果を発揮するため、傷付けられなくする効果はあまり期待できません。
特に有効な薬剤:スミチオン、マラソン、ベニカR乳剤
おすすめの場合:バラの株数が多い、虫を見たり見分けたりしたくない、大雑把に済ませたい
薬剤散布については噴霧器のいろいろと薬剤散布 初心者さんへプロが教える消毒の仕方でより詳しく解説しております。
○捕獲
捕獲する場合、叩いて落とす方法がもっとも簡単かつ効率的です。
方法は簡単、バラの枝を叩いて揺らすだけです。
ですが、ただ揺らして落とすだけで地面に放っておいては、すぐにバラゾウムシはバラに戻ってしまいます。
ちゃんと捕獲するために、叩く前にあらかじめバラの真下に布やビニールシートを敷いておくか、大きな株でしたら開いた傘を下に向けて、叩く枝の下に差し込む等して、落ちる虫をキャッチできるようにしておきましょう。
持ち上げられる鉢植えでしたら、ビニールシート等の上で鉢を傾けて枝を叩くこともできますね。
この方法は「ビーティング法」といって、昆虫採集でよく使われる方法でもあります。
叩き方には少しコツがあります。
ゆさゆさと揺らすのではなく、バンバンと衝撃を与えることを意識して叩くのです。ゆさゆさ揺さぶってしまうと、そよ風で枝葉が揺れているのと変わらず、虫はしがみついたままです。
ですので、手よりも棒で叩くと衝撃を与えやすいですが、強く叩きすぎて枝を折ったり株を傷付けたりしないようにだけは要注意です!
また、揺らし方を失敗すると飛んで逃げられることもあります。
しかし飛んで逃げられても、そのバラからは去るので良いとも考えられます。物事は考え方次第ですね。
バラゾウムシを含む一部の昆虫たちは、突然の衝撃を感じるといわゆる“死んだふり”をします。
バラゾウムシは体長3mmほどの小さな甲虫です。
体は固く、象の鼻のように長い口吻(口)を持っています。
4~9月頃に出現します。
バラゾウムシと呼ばれているものは基本的にクロケシツブチョッキリというゾウムシの仲間です。
(多くのWebサイトでは、バラゾウムシ=クロケシツブチョッキリと解説していますが、似たような見た目で同じ環境に生息し、同じようにバラを害する違う種類のチョッキリもいるのでそれらの種もまとめてバラゾウムシと総称している可能性があります。)
バラゾウムシのメス成虫は新芽や蕾に産卵すると、その根元を象の鼻のように長い口吻で齧り、傷付けて折ってしまいます。
折れた新芽は枯れてしまいますが、その中で卵が孵り、生まれた幼虫はその枯れた新芽や蕾を食べて成長します。つまり幼虫は生の葉は食べないのです。
折れて枯れた新芽はそのうち地面に落ちます。枯れた新芽を食べて成長しきった幼虫は、土の中に潜り蛹になります。そして蛹から成虫に羽化したバラゾウムシは土から出ると空へ飛んでいくのです。
バラゾウムシと呼ばれますが、バラだけでなく、ノイバラやサルスベリなどもよく利用しています。
ゾウムシの仲間は非常に多く、日本国内だけで1200種以上が確認されています。
種数が多いということは、多様性が高いためありとあらゆる様々な生き方をしているグループであることを意味しています。
ゾウムシの仲間の中でもさらにグループがあり、バラゾウムシがいるのはチョッキリゾウムシと呼ばれるグループで、このグループは面白い生態をしているのです。
チョッキリゾウムシの仲間は、それぞれが対象とする植物の先端寄りの部分(実・ドングリ・新芽・蕾・若葉等)に産卵をして、産卵した部分より少し根元の方を傷付け、折ったり落としたりします。中には、葉を何枚か合わせて作るゆりかごに産卵する器用な種もいます。
また、もっと器用に葉を巻いて卵を産み付けてから地面に落とすオトシブミという仲間もチョッキリゾウムシと非常に近い仲間です。
雑木林で暮らすものがほとんどですが、たまたま園芸植物や果樹を対象としているチョッキリたちが害虫として人間を困らせているのです。チョッキリに限ったことではなく、害虫全般に言えることですね。
花は純白で中心はややクリーム色がかる、花弁が半剣弁で、全体的に丸みを帯びたボリュウムのある巨大輪。香りも強く他の白系の品種の中でも群を抜いて際立つ品種です。篠宮バラ園でも例年人気の品種で、お勧めバラの一つです。
ホワイトクリスマスは今から65年も前にアメリカで作出された品種です。現代のモダンローズの元になった品種の一つで、白系の代表種として人気があります。
樹高は1.5~1.8mで直立の木立性、葉は丸みを帯びて大きく、照葉または半照葉、花壇、コンテスト向きの品種です。
シュートの伸びが良いので夏季剪定は深めにします。
肥料がチッソ過多になるとうどんこ病になりやすい傾向があります。また、巨大輪のために梅雨時など湿度が高くなると開花しきれずにボトリチス病にかかり落ちてしまいます。
多くのハイブリット品種には、四季咲き性とつる性があるように、ホワイトクリスマスにも四季咲き性と、つる性があります。
これは、突然変異によるものです。多くのハイブリット品種の生育過程で、つる性の性質を持った枝が出現することまれにあります。この枝を増殖して、「つる+品種名」という品種が作られます。
四季咲きの春から秋まで絶え間ない開花も魅力ですが、つるバラの素晴らしさは、春期一度の開花にも勝る、その圧倒的な花数の多さです、一株で何百もの花々が乱舞するその様は見事です。
つるホワイトクリスマス
四季咲きの突然変異によって作り出されたつるバラは増殖時に元の四季咲きに戻ることがあります。これを、先祖がえりと呼んだりします。 お客様にお届けした品種が、つる性の品種でなかったなどの原因はこの様な事が考えられます。※その際はご相談ください。
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