以前から「スタンダードローズについてもっと知りたい!」「自分の手で作ってみたい!」という熱いお声をじわじわといただいており、今回満を持しての開催となりました。
7月、8月は「とにかく枯れずに夏を乗り越えること」が大事で、猛暑で木が疲れ、花は小さくて見栄えがしませんでした。が、気温が下がる秋になると「バラを楽しむ」季節になります。
夏の続きで地植えでも鉢植えでも四季咲き性のバラの場合、放っておいてももちろん新芽は出ますが、咲いた後の花柄を放置したり、伸び放題の枝を放置しておくと栄養を取られたり樹形が崩れてしまいます。
これから迎える秋は、春に次いで花を楽しめる季節です。秋バラは色も深く大変魅力的に咲きますので、せっかくですのでそれを見据えてこのタイミングで一度枝を整理し、樹形を綺麗にしてあげましょう。ポイントは、元気に光合成するための葉は沢山残しながら樹形を整えることです。
温度が下がってくるとバラにとって最適な季節になりますので、根も動き出して木が活発になり新たな秋バラに向けての新芽も出てきます。それに人がお手伝い(枯れ枝を取り除いたり、形を整えたりして)あげると、10月ごろに咲く秋バラがより元気に魅力的になります。
※よくいわれる「夏剪定」について動画でお話しました。バラの夏剪定をゆったり語る 気楽に考えてね
※つるバラに関してはこちらをご参考にしてください。夏に伸びすぎてしまったつるばらの処置、基本の考え方
夏は病気も比較的出づらく、虫たちにとっても厳しい時期でした。ですが、温度が下がってくると病害虫にとっても同じく良い時期になります。人も、ちょっと涼しくなってきたなと快適に思っていると、気づけば虫に蕾をかじられていた、ということはよくあります。早期発見につとめ、害虫は付いたら殺虫剤をかけ、病気はひどくならないよう予防からも消毒・薬剤散布を心がけましょう。
病気でとくに注意するのは黒星病(秋は落葉は仕方がないのですが、光合成のために出来る限り葉を残しておきたい)、害虫は新芽を食べる芋虫系、蛾の幼虫など、要注意です。
肥料は月に一度ぐらい、適量を与えます。
葉が黄色くなってしまったと言うお客様からのお問い合わせがありましたが、よくお話をお伺いすると肥料を一度も与えたことがなかったそうです。栄養不足でも葉は黄変してしまいます。ただ、あげすぎには要注意です。
ご覧いただきお気づきかと思いますが、「秋だから」と特別なことはありません。きちんとした肥培管理をすれば、それにバラは応えてくれますので難しく考えず、日常の基本的なお世話を心がけて下さい。
※適量の肥料、実演の動画…バラの肥料について 生産農家の考え(28:29ごろから)
鉢底から支柱の先まで約140〜150cm程です。

photo TAILWIND.Tomohisa WATANABE
▼台木づくり
バラを育てていると、葉が落ちたり虫がついたりして「この株はもうダメかも…」と不安になることはありませんか?
今回は、バラ生産50年以上の園主が、バラに発生する様々な病気・害虫・トラブルについて「本当に枯れてしまう(致命傷になる)危険度」を相対的に徹底解説します。
「実は放置しても大丈夫な病気」から「一刻も早い対処が必要な害虫」まで、正しく危険度を把握して適切なケアを行いましょう!
一口に病気や虫と言っても、その影響は様々です。
「花が少し汚れるだけのもの」から「たった1匹で株全体を枯らしてしまうもの」まで存在します。
すべてを過剰に怖がる必要はありません。まずは何が本当に危険なのか、優先順位を知ることが大切です。
まずは、最も警戒すべき「株が枯れるリスクが高い」病害虫や環境トラブルです。これらを発見した場合は迅速な対処が必要です。
バラ栽培において最も恐ろしい致命的な害虫です。
※カミキリムシについて詳しいブログ記事はこちら バラを枯らす虫 カミキリムシ(テッポウムシ)の対策・防除法
特に鉢植え栽培で猛威を振るう危険な害虫です。(※成虫は葉や花を食べるだけなので枯れません)
※コガネムシについて詳しいブログ記事はこちら バラ苗の不調の原因は、根腐れかもしれません
病気や虫ではなく、毎日の水やり習慣によって起こる「人為的なトラブル」です。
※根腐れについて詳しいブログ記事はこちら バラ苗の不調の原因は、根腐れかもしれません
すぐには枯れませんが、放置すると葉が落ちて株が弱ったり、爆発的に繁殖したりするグループです。
株自体の命には別条ありませんが、せっかく咲くお花や見映えを台無しにする害虫・病気です。
| 種類 | 被害の内容 | 枯れる危険性 |
|---|---|---|
| バラゾウムシ | 新芽やつぼみの首を刺して枯らしてしまう。花が咲かなくなるため精神的ショックが大きい。 | なし |
| 灰色カビ病 | 長雨などの高湿度で花弁に赤い点々が出たり腐ったりしてキレイに咲かない。 | なし |
| アザミウマ(スリップス) | 花の中に潜り込んで樹液を吸い、花弁を茶色く汚す。薬が効きにくい。 | なし |
| うどんこ病 | 葉が白く粉を吹いたようになり縮れる。見た目は悪いが葉は落ちない。 | なし |
| アブラムシ | 新芽に群がって樹液を吸う。排泄物でスス病を誘発するが退治は容易。 | なし |
| カイガラムシ | 枝に固着して真っ白に見える。見た目が悪く樹勢を少し削ぐが枯れはしない。 | なし |
| チュウレンジバチ | 幼虫が葉を食べる。見た目はインパクトがあるが、つぼみは食べず枯れもしない。 | なし |
※その他、テントウムシ(アブラムシを食べる)やカマキリはバラを害虫から守ってくれる「益虫」ですので、見つけても優しく見守ってあげましょう。
バラのトラブルで本当に命に関わるのは「カミキリムシの幼虫」「コガネムシの幼虫」「根腐れ」の3大要因です。
「花や葉が見苦しくなるトラブル」と「株が枯れる致命傷」を正しく区別できるようになれば、害虫や病気を見つけてもパニックにならず冷静に対処できるようになります。
まずは「株元の木くずチェック」と「適切な水やり」から始めて、大切なバラを元気に育ててあげてくださいね!
この内容をゆったりお話している動画はこちら。
園主の解説でより温度感が伝わるかと思います。
00:00オープニング
02:08黒星病
03:22うどんこ病
04:10灰色カビ病
06:56べと病
09:30バラゾウムシ/クロケシツブチョッキリ
12:24カイガラムシ
13:52タバコガ
14:46コガネムシ成虫
15:37コガネムシ幼虫
17:51カミキリムシ成虫
19:35カミキリムシ幼虫
24:57アブラムシ
26:37ハダニ
29:50アザミウマ(スリップス)
32:30チュウレンジバチ
34:32蛾の幼虫(ホソオビアシブトクチバ)
35:49テントウムシ
36:33カマキリ
37:18ハキリバチ
37:52バラハタマバチ
38:19根腐れ
40:33癌腫について
48:23当園の対応
49:38終わりに
ぜひご覧ください♪
今まで順調だった株が、何故かこの頃元気がない……
ふと株元を見てみたら、木屑?おが屑?のようなものがある……
もしかしたら木の中にテッポウムシ・カミキリムシの幼虫がいるかもしれません!
カミキリムシの幼虫を放っておくと、木が弱くなって折れてしまったり、枯死してしまったりします。
テッポウムシと物騒な名前で呼ばれていますが、そもそもテッポウムシとは何なのでしょうか?
テッポウムシとはカミキリムシの幼虫の俗称です。
主に害虫とされるカミキリの幼虫を指しています。
バラのテッポウムシというと『ゴマダラカミキリ』という種類のカミキリの幼虫ということになります。
バラを食害するカミキリムシはゴマダラカミキリ以外にも数種いますが、どれも成虫で2㎝以下の小型で、食べるのは成虫幼虫ともに枝だけで幹に影響はなく、枯れるほどの被害は出しません。
テッポウムシの由来は、樹の幹に開ける穴が鉄砲を撃って開けたような丸い穴であることから来ています。
○確認方法
まずは株元や根際をきれいに片づけましょう。
そして幼虫が侵入した穴を探します。
もし木屑のようなものがでているのであればその近くを、無ければ根際から株元の幹に穴を探します。
穴の位置は親が産卵した位置なのですが、腰の高さより上に産卵することは滅多にありません。
しかし、時には浅い根に穴がある場合もあるので、下はじゅうぶんに確認しましょう。上よりも下を重点的に探しましょう。
穴の大きさは2㎜前後、大きくても数㎜程度の小さな穴です。
○被害
幼虫は株元から侵入して木の中を食べ進めます。この時、木くずのようなものが株元に出てきますが、これは「フラス」と呼ばれるもので、木屑と幼虫の糞が混ざったものです。

木の中身を食べてしまうので、バラにとっては致命的な害になります。
若い株よりも数年栽培している古株で被害が出やすく、気づかずにいると枯れてしまいます。
○対処方法
かつて明治の頃、果樹農家では「注射でころしましょう鉄砲虫」と唄っていたそうですが、今もそれは変わりません。
大前提として、幼虫が侵入した穴を見つける必要があります。
その穴に殺虫剤を注入するというのが基本です。
どうしても穴が見つからなかった場合、細いドリルで木屑のようなものの近くに穴を開ける方法もありますが、自ら木を傷つけることになりますので、行う際は自己責任でお願いします。
殺虫剤は一般的なもので構いません
希釈用の殺虫剤でしたら、少し濃いめに希釈して、スポイト等で穴に注入してください。
薬剤は使いたくないという場合では、針金を穴に差し込み、中にいる幼虫を刺し殺すという方法もありますが、不確実なのであまりオススメはしません。
カミキリ駆除に特化している製品もあります :園芸用キンチョールE
園芸用キンチョールEには細長い専用ノズルが付属していて、カミキリの幼虫が侵入した小さな穴に差し込んで薬剤を注入することができます。
もちろん通常の噴射ノズルで通常の殺虫剤としても使えます。即効性があるのでとても便利です。
園主も愛用していまして、こちらの動画で古株のノイバラに使用しているとお話しています。
また、テッポウムシ専用の木の穴を塞ぐ密封剤もあります。
テッポーダン
多くのテッポウムシ対処方法では殺虫剤を注入した後に穴を塞げと書いていますが、なぜ穴を塞ぐ必要があるのでしょうか。
穴を塞いでおかないと、薬剤から逃れようとする幼虫が穴から這い出てくる場合があります。
また、薬が効いて中で幼虫が死んだとしても、その開いている穴からアリや菌が侵入し腐朽を進めてしまうという二次被害を起こす可能性もあります。
ですが、園主曰く穴は塞がなくても構わないとのことです。
幼虫のやわらかい体に殺虫剤が少しでも付着すれば、遅かれ早かれ薬が効いて死にます。
また穴からの腐朽に関しても、株がちゃんと元気であれば本来の抵抗・免疫で跳ねのけることができます。
好みの問題でもあるので、気になる方は塞いでも構いませんが塞がなくても結構です。
卵を産みにやってくる成虫に対しては、基本的に捕殺するしかありません。
通常の噴霧する殺虫剤やオルトランのようなものでも多少の効果はありますが、効果絶大とまではいかないのです。
さいわいにも成虫のいる時期は夏の間だけですので、春先や秋には成虫の来訪を気にする必要はありません。
成虫をどうにかするよりも、産み付けられた卵や木の中に侵入した幼虫にいち早く気付き対処することが大切です。
カミキリムシの仲間は日本国内だけで約800種が知られています。
その多くは枯れ木や倒木、伐採木などを食べる種類で、生木を食べるカミキリは少数派です。
ですが、バラをよく加害するゴマダラカミキリはその少数派である生木を利用するカミキリです。
また、多くのカミキリは特定の樹種しか食べないものが多いなか、ゴマダラカミキリの幼虫は非常に幅広い種類の生木を食べています。
バラといった花卉だけでなく、ミカン等の柑橘類やリンゴ、ナシ、クワ、イチジクといった果樹、ヤナギやシラカバ、プラタナスといった街路樹に利用される樹木もゴマダラカミキリの食樹となります。
また、樹木だけでなく草本であるイタドリでも発生することがあります。
ゴマダラカミキリはとても多くの種類の植物を利用しています。
ですので、山でも里でも、市街地や都会でも、もっともよく見かけるカミキリと言えるでしょう。
手で掴むとキィキィと鳴きます。発声しているわけではなく、胸と翅の根元をこすり合わせて音を出しています。
夏になると、成虫が木から出てきます。成虫の出現は6~9月です。
交尾したメスは目当ての木の根際や株元に産卵しにやってきます。
この時、ただ樹皮の上に産卵するのではなく、少し傷をつけて内側に卵を産みます。こうすることで孵化したばかりの幼虫が硬い樹皮に阻まれることなく、柔らかい材部分へ潜ることができるのです。
幼虫は孵化すると親のつけてくれた傷から樹に入っていきます。
生まれたての小さいうちは外側の辺材部を食べ、大きくなってくると内側の心材部を食べるようになります。
※木材の辺材部分・心材部分について
丸太や切り株で木の断面を見ると、中心のほうは色が濃く、外側は色が薄くなっていて、色の差はグラデーションにはならずにハッキリとした境界があります。
色が薄い外側の部分が辺材部分です。辺材部は生きた細胞でできていて、根から吸い上げた水や養分を上に運ぶのはこの部分です。
色が濃い内側の部分は心材部分です。心材部は死んだ細胞でできています。この死んだ細胞はかつて辺材部だったものです。死んだ細胞といえど、木を支える柱・骨としての役割があります。
辺材部より外側には樹皮があります。
幼虫は辺材部分から食べ進めるので、樹が栄養や水分を吸い上げる力や量が減ってしまいます。
さらに幼虫が大きくなり心材部分まで食べてしまうと、木の中身が空っぽになってしまい枯れたり折れたりする原因になってしまいます。
幼虫は基本的に孵化から2年近くかけて生木の中を食べて大きく育ちます。
そして春までに蛹になり、羽化し、夏になるのを木の中で待ち、時期が来ると成虫として外に出ていきます。
木の中を食べ進めるカミキリの幼虫にも天敵はいます。
カミキリの幼虫が木の中を食べ始めると、木が物質を放出してカミキリの天敵である寄生蜂を呼び寄せます。
寄生蜂は長い産卵管を持っているので木の中にいる幼虫まで管の先を届かせることができて、産卵します。カミキリ幼虫の体に産み付けられた寄生蜂の卵が孵ると、カミキリの幼虫は食べられてしまいます。
ブルボン系の味わいを持つ人気の高い品種です。品種名は、マルメゾンに思いを馳せる、ナポレオン一世妃ジョセフィーヌにちなんで付けられました。マルメゾンとは、19世紀、ジョセフィーヌが居城として多くの植物を収集しバラの庭園を築いたお城になります。淡桃色の花は、見事なクォーター・ロゼット咲きを魅せてくれます。比較的花もちも良く、その花容は、150年経った今も愛されているブルボンローズの名花といえます。耐寒性のある品種です。
和名は「千里香」。淡いアプリコットイエローの花が、剣弁からクォーター咲きとなり、パーゴラなどに這わせると優雅な趣があります。
1880年/フランス
1894年/ハンガリー
1879年/フランス
1832年/フランス
16世紀以前/不明
ひらひらした中輪の一重咲きのチャイナローズ。四季咲きの中でも頻繁に花をつけます。
咲き始めはアプリコットから次第に赤みが増してピンクになり、最後はローズレッドへと変わっていきます。次から次へと咲くので一株で同時に色々な花色を楽しめますし、見映えがします。濃い色から薄色になり散るバラが多い中、その逆は大変珍しく驚きます。
1746年以前/オランダ
学名は「ロサ バンクシアエ ルテア」といいます。モッコウバラの黄色八重咲き種で、一連のバンクシエアは常緑性で冬にも葉を落としません。夏はよい緑陰を作ります。
1814年/アメリカ
うどんこ病は4~6月と、9~10月ごろに発生しやすい病気です。窒素過多で、徒長した(ひょっろっと間延びした)蕾にも多く見られる反面、高温期には発生が少なくなります。
陽当りと風通しが大事で、春と秋の病気の発生に適した条件で勢いよく広がりますが、早めの対応によって被害をおさえる事ができます。
「アブラムシを付かないようにする」といった対策はありません!
コガネムシは、成虫と幼虫でそれぞれ被害が異なります。成虫は夏から秋にかけて花びらや葉を食害しますが、幼虫はバラの根を食害し大きな被害をもたらします。幼虫は鉢底からも侵入し、鉢の植替時などに発見され、後から生育障害の原因であったことが判明します。
症状としては、葉の表面がかすれた様になり、やがて落葉します。症状が進むとクモの巣状になりバラの生育を妨げます。高温期に多く発生し、一度発生すると瞬く間に広まります。ダニはクモの仲間で水を嫌う性質があるので、水やりの時に葉裏を水で洗うようにすると効果的です。
4月中旬ごろになったら、週に1~2回の殺虫剤の散布をおすすめします。蕾が大きくなると幹も固くなるので大丈夫です。ゾウムシの仲間は世界各所に何百種類もいると言われています。その中でバラゾウムシとい体長3mm足らずの小さな虫が、大切なバラの蕾を枯らしてしまいます。
4月中旬ごろ新梢が5~10cn位になると、小さな蕾が顔を出します。この若い蕾を目当てに外から飛来してきます。
花首の幹に像のような触手を刺し、樹液を吸います。被害にあった蕾は開花することはありません。ひどいときは一つも花を付けないこともあります。バラに付くテッポウ虫はカミキリ虫、特にゴマダラカミキリの幼虫を指します。
葉や枝、株元に白い貝殻のようなものが付着していたら、カイガラムシを疑ってください。


今、皆さんが育てられている多くのバラが、園芸品種です。
野生種のバラ属は、もともと北半球にのみ分布する植物で、アジア、ヨーロッパ、北アメリカなど広い範囲で生息し、その数150~200種と言われています。
気候的には寒帯から赤道に近い熱帯地域まで、様々な環境の中で生息しています。(日本でも、野ばら、モッコウばら、ハマナスなど多くの野生種を見る事が出来ます。)
野生種とは、その環境に適応してたくましく育った品種のことで、今、皆さんが育てている園芸品種とは異なります。
園芸品種とは、育種技術により作り出された、お客様の趣向に合わせた売れる品種を指します。
なので、野生種に比べ、強健性、耐病性なども遺伝的に問題を抱えています。
連日、30度を超えるような高温多湿の環境は、園芸品種のバラにとって厳しい時期になります。とくに炎天下の鉢栽培などは余程、注意をしてあげないといけません。
(鉢栽培):鉢という限られた環境の中で生育しているので、水切れには特に注意が必要です。
日中の暑い時間帯は避け、朝晩の涼しい時間帯にあげる様にします。ホース内の水は、はじめはお湯になっているので、手で温度を確認してから行って下さい。
水やりの回数も、土の乾き具合をよく観察して、春より増やしてください。篠宮バラ園では酷暑日の鉢バラは日に3度水をあげることもあります。
灌水タイマーなどを使用することもオススメです。旅行などで何日か空けるときなどに最適です。当園でもこのようなタイマーを使用しています。(お出かけ前に機械がしっかり機能しているか確認してください。)
また当園のスタッフからは、数日不在にする場合、近所の方に水やりを頼んだり、地域のシルバー人材センターさんにお願いしている、という声も聴きます。
(露地栽培、地植え):鉢栽培程は注意を必要としませんが、1週間以上、雨が降らなかったら、夕方、陽が落ちてからたっぷり上げます。鉢栽培とは全く異なり、ホースの水をぽたぽたたらしながら、しばらく出しっぱなしにするくらいたっぷりあげましょう。地中の根がある部分の土に的確にじっくり水をしみこませるため、ぽたぽたと水を垂らすのが理想です。短い時間で大量の水を一気にあげると根の無いところにまで水が流れていき無駄になってしまいます。
なお、最近の40度近くなる気候や、地植えのスペースが狭い場合は1週間持たない場合があります。その際はもっと頻繁に水をあげてもよいでしょう。
詳しくは猛暑の水やりという動画をご覧ください。
移動できる鉢などは日差しが強いときは日陰に避難させて下さい。人間も日焼けするように、強烈な日差しが続くとバラも葉焼けします。葉の表面が黒くなったり、葉全体が黄色っぽくなるなど、元気がなくなります。葉焼けで株自体が枯れるということはありませんが、直射日光であまりに暑すぎる場合は遮光ネットなどで工夫して下さい。
また、この時期は台風がくることもありますので、倒れないような対策も場合によっては行ってください。
夏バテはストレスに有ります。夏バテしたら、バラが好む環境を作って上げてください。
具体的に表すのは難しいのですが、葉に色艶が無くなり全体的に元気が無い様子です。人も元気がないと見た目で解るものです。

Q.夏バテしたら水や肥料は上げ過ぎない方が良いと聞きました。なぜですか?
バラに限らず、人でも夏バテしているときは、安静にして回復を待ちますよね。弱っているときに高カロリーのビフテキやらテンプラなどは受付ないのと一緒です。バラも当然生き物です。
根は植物にとっての生命線です、根腐れを起こさないように注意してあげて下さい。
撮影しているのは5月~6月ですが弱った株の再生の記録がありますのでよろしければご参考にしてください。
瀕死苗復活の記録24年5月~
夏は病害虫にとっても過酷な季節で、被害の発生が少ない時期です。なので、多くを散布する必要はありません。
それでもどうしても必要な場合は濃度を低くし、高温時は控えましょう。
こちらの記事も参考にしてください。バラの病害虫と対策
控えた方が無難です。
肥料を上げる、栄養を上げると言うようで、一見良い様に思われますが、夏は忍耐の時で、栄養成長する時期ではありませんから必要ありません。それよりも、肥料過多による根焼けなどのデメリットを考えなくてはいけません。
肥料は9月以降の生育の時期にあげるのがベストです。
なぜなら、春、秋の気候を好むバラにとって過酷な真夏の環境は大げさに言えば生命を維持できるか否かそんな厳しい環境なのです、特に鉢栽培において特に重要になってきます。お客様の日々の管理がバラの生死を握っていると言っても過言ではありません。
強剪定は控えて下さい、葉焼けの原因となります。バラに限らず、植木などでもしてはいけません。
これは、強剪定をすることによって、今まで懐のなかのあまり陽の当たらなかった葉が強剪定された為に、いきなり強い日差しを浴びます。今まで丁度良い影になっていた葉が突然30度を超す日差しを受ければ葉焼けを起こすのは当然で、下手をすると枯らしてしまうかもしれません。
そもそも、夏は強剪定する時期ではありません、2月いっぱいまでの休眠期に行う作業です。
夏はバラにとって過酷な季節です、絶対にしないで下さい。特に植え替えは枯らす覚悟が必要です。
鉢増しの作業は春と秋の生育期が適しており、ましてや植え替えの作業は根を触るので、根へのダメージが少ない冬の休眠期に限られます。
夏は、植え替えや、鉢増しの作業をする(根に刺激を与える)時期ではありません。
※鉢増し…根鉢(鉢の形に固まった土)を崩さずに、一回り大きな鉢に土を追加して植える作業。
※植え替え…根鉢を崩して根を出し、土を新鮮な土に入れ替える作業。鉢の大きさは変えずに、古い土から新鮮な土に入れ替える。
この夏を越すことができたご褒美に、秋にはきれいな花を咲かせてくれるはずです。水やりの頻度が増えるなど、皆様も大変な季節かと思いますが、ご無理のないように園芸を楽しまれてください。
00:00最近暑いですね
01:48直射日光、暑さについて
03:35水やりについて
04:20反射防止について
05:30薬剤散布について
06:28花について
07:31花後の剪定について
09:39熱中症に気を付けましょう
00:00厳しい暑さ
00:57鉢栽培
03:03タイマー式自動灌水
14:39タイマーとの組み合わせ
16:44購入時の注意点
19:26ホースの注意点
22:07夏の地植えの水やり
25:10水鉢を作るのも一つ
26:25地植えの水やり実践
30:09夏のご褒美が秋バラです
毎年夏に「以前購入したつるバラがとても元気が良く、すごい勢いで伸びています、どうしたらよいのでしょうか?」とご質問をいただきます。
理想の形(フェンスにしたい、アーチにしたいなど)になるまでは、そのまま伸ばして誘引してください。だいたい、2~3年はかかります。それ以降、もう理想の形が出来上がったら、不要な枝は落としてください。そのあたりを詳しく説明いたしました!
※脚立とバリカンの使用には自己責任で十分ご注意ください。

